ニューヨーク発シドニー行き。元フットボールのスター選手マイクと無名の歌手テリーは、雲の上で出会った。
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マイク・ギャンブリル:君がもし本当に
テリー・マッケイ:賭けるなら?
マイク:それだ。この男に賭けるなら、時間を与え、生活を整理させる。そして
、自分の仕事を見つけさせる。
テリー:どのくらいの時間を?
マイク:3ヶ月、3ヵ月後、彼はきっと現れる。その日時は、5月8日の午後5時
2分。
テリー:もうすぐ、着陸だわ。
マイク:大丈夫?
テリー:考えなおしたい?
マイク:とんでもない。
テリー:エンパイア・ステートビルの最上階?世界最高じゃないけどすぐ分か
るわ。5月8日午後5時2分?
・ ・・・・
マイク:そうだ、忘れてた。クリスマスを一緒に祝うと思わずにプレゼントが。
テリー:私は用意していないわ。
マイク:あてにしていないよ。クリスマス用じゃない。
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テリー:だから、手紙が戻ってきたのね。
マイク:送ろうと思ったんだが、住所が分からなくて、叔母はぜひ君にと。とに
かく、それを渡すために。さようなら。
テリー:さよなら、マイク・・・・・。
マイク:君のスカーフ姿を描いた。見せたいな。よく描けた。今どこにあるのか
な?ホテルに置いてきた。レストランに飾ってあったが、若い女性が気に
入って、ホテル側に買いたいと言った。僕は言った。そんなに好きなら贈
呈しろと。ホテルの話じゃ、彼女は裕福に見えなかった。しかも、それだけ
じゃない、彼女は・・・・・。
テリー:今、何時?
マイク:僕は言った。ぜひとも、彼女に贈呈しろと。絵を売ったことはない。そ
れで・・・・・
テリー:マイク、そんな目で見ないで。
マイク:なぜ黙ってた?どちらかの身に、事故が起こるにしても、なぜ君だった
んだ?
テリー:私のせいよ。ビルを見上げたの。あなた来ていたわ・・。心配しないで
。あなたに絵が描けるなら、私も歩けるようになるわ。何でも実現するわ。
(1994年、アメリカ映画、キャサリン・ヘップバーン共演)