HIV(エイズウイルス)感染症とは?
HIV(エイズウイルス)感染症は、「HIV」というウイルスの感染により引き起こされる病気で、感染するとその長い経過の中で、徐々に体内の免疫機能が低下し、さまざまな病気を発症します。
また、母親がHIVに感染していると、妊娠・出産・授乳を通じて、赤ちゃんが感染する場合がありますので注意が必要です。
HIVは主として性行為により感染します。残念ながら、日本では年々感染者数が増加しています。
なぜ妊娠初期にHIV抗体検査を行うことが重要なのでしょうか?
(1)HIVは感染していても何年間も症状がでないことが多いため、母子感染を防止するため
にも、HIV抗体検査による確認が必要です。
(2)母親の感染が早期に確認されると、母親の発病を予防するための措置を講じることが
できます。また、帝王切開等の実施により、赤ちゃんへの感染率を著しく低下させることができます。
HIV抗体検査の流れについて
検査は血液を使用し、まずHIV抗体検査(スクリーニング検査※1)を実施します。
この検査はごくまれに偽陽性が認められることもあるため、「陽性」の場合は、さらに精密な確認検査※2を実施いたします。
確認検査でも「陽性」となった場合は、母親の発病および母子感染を阻止するための治療が必要となります。
※1:当院では、スクリーニング検査については広島市医師会臨床検査センターに検査を委託しています。
※2:確認検査については、広島市医師会臨床検査センターより広島市衛生研究所に依頼しています。
以上のような状況を考慮し、本検査の実施にご理解をお願いいたします。