感染性腟炎(カンジダ)の治療について(H18年1月28日)
Q:35才の女性です。先日カンジダ性腟炎と診断されましたが、治療について教えてください。

A:帯下や掻痒感を伴う疾患で、カンジダ性腟炎はもっとも多い疾患です。感染性腟炎(カンジダ・細菌・トリコモナス・クラミジア)の検査のうち、分泌物の顕微鏡検査(カンジダ、トリコモナス)は、診察時にすぐに分かる事が多いです。そのほか淋病の検査は、グラム染色を行いますので、翌日判明、クラミジア検査は、検査法にもよりますが2〜3日後、培養(細菌培地、カンジダ培地使用)の検査は5〜7日、かかります。カンジダ性膣炎の治療は、膣洗浄後、消毒、膣錠の挿入を行います。1回投与法もありますが、普通は、6〜7回程度洗浄します。外陰炎を併発した膣炎では軟膏やクリームなども処方します。治療後は、2週間程度、セックスを禁止し、膣内に、常在菌(デーデルライン桿菌など)を出現させ、自浄作用を期待します。子宮がん健診、おりもの検査、生理痛、月経変更などは、自分に相性のあう産婦人科のかかりつけ医を見つけるチャンスですので、気軽に受診してください。

(緑井レディースクリニック院長 : 林谷誠治)