医師の処方で漢方薬が保険適用(H18年10月20日)

Q:更年期障害でクリニックを受診したら漢方薬が処方されました。(53歳女性)

A:1976年に漢方薬が健康保険の対象となり、85年には厚生省から「医療用漢方エキス製剤の取扱いについて」の通知で、医療用漢方製剤の規格が整備され、漢方の領域に国や医師が関与する事により、薬の作用や効果、副作用などのデータが客観的で正確なものになってきました。更年期では、いらいら感や冷え性には加味逍遥散、のぼせには黄連解毒湯などがよく処方されます。漢方薬の剤形も粉末や顆粒以外に、錠剤や朝夕の1日2回のスティック、カプセルの他、乳糖で固めてお湯でのみやすくしたりと、各メーカーもさまざまに工夫をこらしています。値段も医師の処方では保険適用のため安くなり、漢方薬も私たちの身近なものになりました。

(緑井レディースクリニック院長 : 林谷誠治)