低用量ピルの説明
(OC=oral contraceptive=経口避妊薬)

低用量ピルとは?

女性ホルモンである黄体ホルモンと卵胞ホルモンを含有した錠剤で、正しく服用することにより主として排卵を抑え、避妊効果をあらわすものです。

このホルモンの働きにより、
@ 排卵が起こらないようになる
A 子宮の頚管粘液の性状を変え、精子の進入をしにくくさせる
B 子宮内膜に着床しにくくなる

その他に避妊以外の効果があります。副効用として、
1:月経に関連した副効用
   月経困難症(生理痛)の軽減
   月経血量の減少による貧血の改善
   月経不順の改善
2:ホルモンバランスの改善による副効用
   にきび、多毛などの改善
3:排卵を抑えることによる副効用
   卵巣のう腫の減少    子宮外妊娠の減少
4:長期服用による副効用
   乳房良性疾患の予防   骨盤内感染症の予防
   子宮体がんの予防      卵巣がんの予防

低用量ピルの種類
21錠タイプ(偽薬なし)=21日間服用し7日間休薬後次のシートにうつる
28錠タイプ(偽薬あり)=28日間服用、休薬なしで次のシートにうつる
1相性ピル=エストローゲンとプロゲステロンの量が一定(オーソ)
3相性ピル=1週間毎に、少しホルモンの量をかえてある
(トリキュラー、トライディオール、アンジュ、シンフェーズなど)
サンデイピル=ピル服用開始を日曜日にする
月経変更ピル=中用量ピル(プラノバール、ドールトン、新EP錠などを使
            用)
緊急避妊ピル(モーニングピル)=中用量ピル(プラノバール、ドールトン
                       などを使用)
  ヤッペ法では、性交後72時間以内に、2錠服用、その後12時間後に
  2錠服用
  (緊急避妊では、コンドームなどが破れた場合、セックスを中止し、シャ
  ワーなどでしっかりと膣内を洗浄し、精子数を少なくする事が大切で、
  薬を使う方法は不確実です)

費用
病院により違いがありますが、1ヶ月分で2500円〜3000円くらい